沖縄旅行の写真

森の中で出会ったのは…

沖縄旅行を計画中  沖縄旅行へ行く方の多くが、海の方ばかりに注目してしまいがちです。確かに沖縄の海はとても綺麗で、見所もたくさんあります。場所によって、さまざまな表情を見せてくれますので、海だけを見ていても飽きることはありません。

しかし、沖縄の自然の魅力は他にもあります。私は、沖縄の森が好きです。本土は気候がまるで違っていますので、普段は見ることができないような珍しい植物を楽しめますし、運が良ければ、動物に遭遇できることもあります。

ある年の初夏、私はそんな沖縄の森の中で不思議な体験をしました。ここではそのことについてお話してみたいと思います。

人気の観光スポットで起こった不思議な話

 その日、私は県内でも人気の森を楽しめる観光スポットにいました。観光シーズンのピークには少し早い時期で、しかも平日でしたので、珍しくその日は私以外に観光客はいませんでした。

少し寂しく感じましたが、たった一人で静かな森の中にいるのも悪くありません。

森とは言っても、視界は開けていますので、一人でうろうろしていても迷ってしまう心配もありませんので、私はかなりリラックスした状態で森の中を散策していました。

本土でも登山に行くことはありますが、やはり沖縄の森の中には見たことのない植物がたくさん生息しています。その一つ一つが新鮮で、こんなところで暮らしたい…なんて考えてしまうほどでした。

一時間ほど、森の中を散策し、お昼近い時間になりましたので、そろそろ戻ろうとしたときに、大きな気の根元で何かが動いていることに気付きました。時期的にさまざまな動物に出会える可能性がありましたので、期待に胸を膨らませて近づいてみました。

すると、そこにいたのは、まったく想像すらしていなかったものでした。なんと、小さな人間だったのです。こう言ってしまうと、すこし頭がおかしいと思われるかもしれませんが、絵本に出てくる妖精のように、小さな人間がいたのです。

私は迷いました。声をかけようと思いましたが、人間の言葉が通じるのかはわかりません。写真の収めたい、という気持ちもありましたが、いきなり写真を撮っていいものなのかもわかりませんでした。

その結果、何もできずに、じっとその小さな人間を見ていると、突然その生き物は樹に上り始めました。それもかなりの速度です。 さすがに、樹を登って追いかけることはできませんので、必死で目で追いましたが、すぐに見失ってしまいました。

それから、しばらくの間、その気の周辺を探してみましたが、あの小さな人はどこにもいません。 幻にしてははっきりとし過ぎていましたし、これまでに幻覚を見たことなんかありません。もちろん、お酒をのんで酔っ払っていたわけでもありません。確かに、あの小さな人はそこに存在していたのです。

今となっては、どうして声をかけなかったのか、写真におさめなかったのか、と後悔してしまうこともありますが、もし、あの小さな人が沖縄の森で暮らしている精霊か何かなのだとしたら、何もしなくて正解だったのかもしれません。

あの日、私が出会った生き物は一体何だったのでしょう?今でも気になってはいますが、あれ以来、同じ森へ行っても再会することはできていません。